悩みを抱えているのは自分だけじゃないと知ることで、強くなれる~第2回東北7県医療連携実務者協議会初任者研修~
地域医療連携実務者が仙台市に集う
東北には、新潟県を含む東北7県医療連携実務者協議会があります。(代表世話人・作間宏教、斎川克之、瀬尾利加子)年に1度、各地の医療・多職種連携に携わる人たちが300名ほど集まり最新の情報収集や人脈作りのための研修会を行っています。
その中で、宮城県の実行委員のみなさんが「1年~3年目の初任者の悩みや疑問を解決する必要がある」と年に一度初任者研修を立ち上げて開催しています。
今年は、2018年6月16日(土)14:00~17:30に仙台市医師会館・仙台市急患センター講堂で第2回研修会が行われました。
各自日常業務があり忙しい中でも、必要性を感じ、所属組織が違う人たちでチームとなり運営をされている姿は素晴らしく、イキイキとしてまぶしかった!
~受付の皆さんも笑顔でご案内中~
参加者数は81名、職種はMSWが一番多く次に、看護師、事務の皆さんでした。去年から比べ大幅に参加者数は増えています。
プログラム
第1部シンポジウム「医療連携の業務」
岩手県立胆沢病院 北谷真氏 (MSW)
①地域連携の強化・・患者の医療福祉相談窓口と共に病院と地域をつなぐ地域連携窓口へ
②医療機関内での連携強化・・患者に対する個別援助を中心とした医療関係職種と患者との調整役へ
アウトリーチで生活場面に出る機会が増えている、そのことで本人が持つ地域のネットワークを知り、相談業務に活かすことができているという言葉が印象的でした。
秋田市立角館総合病院 茂木世輝子氏(看護師)
病状がわかり合併症や予測されることがわかる
家族歴・既往歴から患者の背景を知りスムーズに紹介患者の受け入れ体制が整えられる
診療所の医師・病院の医師との顔の見える関係が出来・理解していることで対応しやすい
出会いは運命、仲間はパワー、連携は夢を叶えることができる という愛溢れるお話しでした。
大原綜合病院 菅野雅博氏(事務職)
経営への意識を持つこと
物事を広く浅く見ていくこと
やりたいことをやってみること
ノーエクスキューズの姿勢を持つこと
院内にコアな仲間を増やすこと
トップマネジメント層を納得させるための材料、数字について様々な手法を提示してくれました。事務職に求められている要素は経営の視点・現場からの信頼・前向きな行動習慣といったお話でした。
第2部グループワーク・ディスカッション
グループワークの進行を瀬尾が担当し現地実行委員の皆さんの要望に沿った形で進行いたしました。
150分間フルに使い、自分が考える地域医療連携業務とは何かを、同じ初任者の皆さんと一緒に話、分からない疑問は先輩であるパネラーや実行委員の方々に質問というグループワークです。
数多くの疑問や質問が出され、全ての質問に対し答える医療連携の先輩。
きっと参加者は身近に信頼できるアドバイスをしてくれる人がいるとわかり、そして同じように悩む仲間がいることを知り心強かったに違いありません。
修了証書をもらい会場を後にする皆さんの笑顔がまた素敵でした。
今回も開催事務局の内海さん(仙台循環器病センター)、宮城県実行委員長の千田さん(石巻赤十字病院)、委員の皆さん、丁寧な準備と運営ありがとうございました。お世話になりました。
グループワーク等のデザイン承ります
(株)瀬尾医療連携事務所では研修会の目的や対象者に合わせた研修会およびグループワークのデザイン、進行を承ります。お気軽にご相談ください。