連携における情報ツールとヒューマンネットワーク~第48回日本診療情報管理学会学術大会で講演予定~

オンデマンドになってしまいましたが、第48回日本診療情報管理学会学術大会に参加します。

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私は、ツールとヒューマンネットワークのハイブリッド連携についてスライドを構成しております。うまくまとめられるよう頑張らないとです。

ご依頼を頂戴した時から、初の高知に行ける日を楽しみにしていましたがオンデマンドになってしまって残念・・・でも、このご時世ですから仕方ないですね。


プログラム

演題: 連携における情報ツールとヒューマンネットワークの切っても切れない関係

抄録本文(1500字以内)

お集まりの皆さんと改めて考えたいことは、「あなたは地域医療連携をなぜ推進したいのか。なぜ連携しましょうと言うのか」ということです。私の場合、2002年から地域医療連携に関わっています。患者さんへ適切な医療や介護を円滑に提供できるようにしたり、他院に転院した場合でも情報共有の不備などで患者さんはもちろん関係各所に不利益を与えないようにするためであったり、医療の機能分化による各組織の強みを活かしつつ、地域完結型医療の仕組みを作ったりするために、様々なヒューマンネットワークの場を作ってきました。そのヒューマンネットワークで使われる情報を共有するツールとしてICTネットワークだったり、連携パスだったり、入退院支援に関するシートが活用されています。「紙ベースよりは、電子カルテや患者情報共有システムの方が便利だし、見やすいし、データも蓄積できるしいいよね」という感じですよね。では、ICTネットワークツールが出来れば、地域の医療・多職種連携は勝手に進むのでしょうか? いや、せっかくお金をかけて作り上げたけれど活用が進まないICTネットワークの話題が少なくないことは、皆さんもご存じの通り。それはなぜでしょう。近年は技術ベース(患者情報共有システム、連携パス、入退院支援様式等)と人間ベース(Face to faceの研修会等)のハイブリッド化が必要と言われています。ICTネットワークを地域で活用するには、地域内での人間ベースの連携の場があり、お互いの信頼関係が作られているかどうかがキーになるようです。連携が進まない理由の一つに、「地域に組織や職種を超えた信頼関係を作る場がうまく機能していない」があると私は考えます。一言「連携」と言っても深くて多様で単純ではないと体験している私たちです。ディスカッションで皆さんと一緒に対話したいものです。

株式会社瀬尾医療連携事務所 代表取締役 瀬尾利加子

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