平成29年度鶴岡市町内会連合会会員研修会でお話しいたしました
医療と地域をつなぐ
言葉にするのは簡単ですが実際に行おうとすると「さて、どう動いたらいいものだろうか」と悩みますね。特に私のような人見知りの人間にはその一歩を踏み出すきっかけをつかむ事も簡単なことではないのです。
しかしこの度、鶴岡市市民部コミュニティ推進課より鶴岡市の第1学区~第6学区の町内会会長が合同で研修を行う、鶴岡市町内会連合会会員研修会の講師でお声がけいただきました。これは、これまで出会った人脈からつないでいただいたチャンスです。チャンスの女神には前髪しかない、チャンスをつかむにはこのお話しを逃すわけにはいきません。
鶴岡市の高齢化率は31.90%(40%・50%を超えている町内もあります)。そして、平成22年度には高齢者夫婦世帯より一人暮らし高齢者が多くなっているのです。自治体運営を引き継いでくれる若い人がいないとか、ご近所の認知症や一人暮らしの課題など身をもって感じておられる会長の皆様に対しどのようなお話をすべきか随分悩みました。
会場につくと、すごく立派な垂れ幕があるし会場は広いし、控室も立派で緊張が高まりましたが、医療分野の活動を知ってもらえたらと鶴岡市の医療介護・多職種連携活動、地域医療連携の役割や地域包括ケアの事を丁寧にお伝えしました。
また、医療者と地域が繋がる場所としてのみどりまち文庫会員の取り組みもご紹介しました。
私の事務所は主要道路に面しており、看板を「何をしている場所なのか?」と不思議に眺めておられたようでご紹介できてよかったです。
会場内は、ほとんどが男性で70歳・80歳のようでした。私は持ち時間を少し早めに終わらせるので余った時間は会場の皆さんに逆質問をすることにしています。
- 元気な高齢者が多い。しかし急に入院だとか亡くなったという話は確かにある
- 町の医者は町内会の活動に参加してくれない
- 子供会からかかわってくれた医師はずっと町内会に協力してくれていて助かっている
- かかりつけ医を持てというが、診療所医師にそのつもりはあるのか。自分にはそうは思えない
- 認知症を地域で支える形に興味がある
- 町内会として医療分野とどうつながればいいと思うか
誰か一人でも声を上げてくださると、「自分も言いたい!」となるもので、皆さまからたくさんのご意見をお聞きすることができました。
コミュニティ推進課の方に後日お聞きしたところ「懇親会でも、これからは医療関係者との連携を考えなければいけないね」といった会話が出ていたそうなので安心いたしました。
今回いただいた60分はきっかけでしかありません。ここからどう発展できるか。みどりまち文庫会員の皆様からもご指導いただきながら一緒に考え行動していきます。