日本各地の医療マネジメントの取り組みが集結する場に行ってみた

私が最初に日本医療マネジメント学会に参加したのはいつのことだったろう。

病院の連携室に配属され、どこで何を学習すべきか悩んでいた時K氏から「この学会に行くといいよ」と教えられ「行くのなら演題は出したほうがいいよ」とのことで、勢いで抄録を提出し口演を行ったときの緊張感は忘れられません。あれから11年。毎年様々な取り組み報告をするようにしています。

2018年6月8日(金)・9日(土)に北海道札幌市で開催された第20回日本医療マネジメント学会学術総会に2演題提出し、取組を発信してきました。(私の他にもみどりまち文庫会員4名が演題発表されています。皆さん素晴らしい内容でした)

前回の札幌開催の時(2010年)には口演がうまくできず、あまりのふがいなさに予定を繰り上げ帰宅したことを思い出しました。

そんな気分のなか主に、地域連携セッション会場にはりついて各演者の報告を拝聴しましたが、病院などの組織から地域に出かけていく出前健康講座や健康公開講座・介護教室の開催の演題も多くなってきているように感じました。

病院等が実施する市民公開講座や認知症カフェなどの取り組みは無料・ボランティアでの運営が主となります。しかし、その費用と効果をどう見ていくのか。

地域貢献や病気の予防や早期治療につなげる重要な取り組みである一方、人員の確保や業務の増加、経費の問題なども出てきているようにも見えました。

診療報酬の改定も加わり、入退院支援をはじめとした医療者の業務は手厚い配慮が求められるようになり、加えて人材不足の課題も深いものがあります。病院だけで継続できるのか、運営者の想いだけに頼っていてよいのだろうか・・・

みどりまち文庫会員が話題にする「よい取り組みとしてもボランティアや補助金だけでは続けられないことも多い。お金が回る仕組みも含めて考える必要性がある」といった事は、今後重要な視点になるのではないでしょうか。

1人1人が出来ること。そして楽しく運営し社会に役立つこと。

今日からまた実践していきましょう。

私の発表スライドは講演スライドページに掲載しています。

医療者と地域がつながる拠点として挑戦中の取り組みに興味を持たれた方は、視察講演を承ります。

みどりまち文庫会員の取組も多数ございますので、ぜひお立ち寄りください。

おまけ))会場近くの「千寿」のラーメンは非常に美味しかった。これも2010年のとき以来で懐かしかったです。

 

 

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