地域の医療・介護の現場では，個別性・複雑性，長期継続性の高いニーズが多く，特定の職種や機関に単独でできることは限られる。そこでは，多機関・多職種が互いに越境し，手を携えながら対応する必要に迫られ，“地域完結型”, “規範的統合”といった概念が，旗印のように各地でうたわれるようになった。AI・IoTなど先端技術の応用が近未来へのビジョンだとして，いま地域の現場が取り組むべきミッションは連携である。

地域の多機関・多職種が患者情報や専門知識を交換し合い，必要ならば駆けつけて手助けし合える関係をつくり，拡げていく過程は，個々の患者アウトカムにつながるだけでなく，そこで暮らす健康な人々に対しても，いざという時の安心感の基盤となる。

このように連携は，地域の医療・介護供給システムの成熟を助ける手段であり，その過程や要件を知ることの意義は大きい。そこで当塾では，連携とは・・・

• どのような仕組みなのか？
• 誰がどのようにつくり，拡げていくのか？
• 促進要因は何か？

について，経営学，社会的ネットワーク論，学習理論などの理論をもとに検討を深め，受講者の皆さまと一緒に，どのように実践に活かしていくかを考えます。

すでに各地の連携にコミットされている方，これから関わりたいと考えている方など，受講対象はどなたにも開かれています。以下の内容で進める予定ですので，お気軽にご参加ください。