緩和ケア領域における医療連携を考えてみた

医療関連企業の営業マンやMRの方々が「地域医療連携にどうお役に立てるのか」について、悩まれている現状があります。最近は、医薬品メーカーや医薬品卸企業に地域医療連携専任者が配属しているところも増えてきています。

医療連携というものを、急に理解することは難しいと私は思っています。2000年頃から高まった地域医療連携の必要性の理解や、その構築に関わってきた者としては、なぜ連携がすすめられているのか、昔と今の違いは何かは自分が体験しているから理解できています。急に「やれ」と言われて出来るのか?

そこで、鶴岡市を担当しているMRに事前調査を行い地域医療連携実践ゼミナールを医療関連企業向けにも開催しています。2018年3月13日は25回目の開催でした。

鶴岡三川の多職種連携を推進させた庄内プロジェクト

鶴岡市はICTを使ったネットワークと、ヒューマンネットワークがすすんでいる地域として有名です。もともと医療連携や医療介護連携の土台は作られていましたが、がん緩和ケア普及のための地域プロジェクトOPTIMを受託し、一体となって成功に向けて取り組んだことで、多職種連携が強固なものになりました。

そこで今回は、南庄内緩和ケア推進協議会、市立荘内病院の緩和ケアサポートセンター鶴岡・三川のセンター長、鈴木聡先生をゲストトークに迎えてお話を聞きました。(医薬品メーカー3名、医薬品卸企業2名、薬剤師会1名の参加)

鈴木先生から、プロジェクトの受託経緯、苦労、成果などグラフや写真を交えてとてもわかり易いお話しをいただきました。どの取り組みも、成功面だけ見えがちですが、その裏での細かな作業や協力や理解を得る段取りがあることを感じます。

グループワークでは、緩和ケア領域や地域医療で自分が出来ること、やってみようと思う事を話し合いました。出来ない事ではなく、出来ること・出来そうなことを考えることがとても大事です。今回も、一人一人が現状から見える課題に対し出来ることを見つけることができたと思います。最後はいつもの集合写真を撮って解散です。

開催テーマの要望もお聞きしましたので、ゲストトークをお願いする人を調整して次回開催に向け準備を進めます!

Follow me!